2013年09月01日

メニエール病と妊娠 医師の見解は?

このブログには、「メニエール 妊娠」という検索ワードで訪れる方が多いです。

メニエール病だけど妊娠しても大丈夫?
妊娠したけど、眩暈は酷くならないか?
育児はできるのか?

そんな声が聞こえてきそうです。
私も、不安で悩みました。

でも、メニエール病の専門である耳鼻科医。
妊娠、出産の専門である産婦人科医。

どちらに質問しても、
納得できる回答をしてもらうことは少ないと思います。

私が参考にしていた本には、
メニエール病と妊娠については、いくつか報告があるものの
はっきりしたことはわからない

と載っています。

4年前ですが、当時テレビでメニエールについて解説されていたほどの専門医であった私の主治医も、
メニエールと妊娠について質問したところ
わからない。産婦人科医に聞いてもわからないと答えるはず。
と言われました。

私達からすると、専門家から「こうしなさい」という回答が得られれば安心するけれど、
残念ながらそれは難しいようです。

ならば。

誰かの体験談を参考にするしかないですね。

では。

私の体験談を、書いておきます。

長くなるので次回に続く。

メニエール病と妊娠〜体験談〜

今日は、メニエール病と妊娠について、
私の体験談を書いてみようと思います。

私には子どもが3人います。
メニエールを発症したのは上の子が3歳のときでした。

発症直後は、歩けば体は左に曲がり、
下を向けばそのままぐらんと大きな眩暈に襲われ転倒。
横になりたくても体を倒すのが怖くて無理。
夜はソファに座ったまま寝ていたし、
医者にいくのも徒歩10分のその道中が怖くて、
ふらつく体を壁に手をついて支えながら、なんとか歩いている状態でした。

そんな私が治療をはじめ、たまにグラッとするものの、
なんとか普通の生活がおくれるようになってきました。

2人目を考えはじめました。

そして、授かったのがなんと双子!!
2人目、3人目が同時にやってきたのです。

正直、不安でした。

すぐに主治医に相談しました。

実は以前、妊娠してもいいか相談したときに、
「妊娠して悪化する人しない人、両方いる。せっかく症状が改善されているのだから妊娠はあと1年くらい待ったらどうか」と言われていたんです。

それが、いうこと聞かず妊娠したどころか、双子って(笑)

でもあのとき、私に不安はあっても後悔はありませんでした。

だって、一人目との年齢差、自分の出産年齢を考えたら1年待つなんて無理!って思ったし、
「あと一年待てば妊娠は大丈夫」って保証はないわけで。

主治医には、
「悪化する人、しない人は半々なんでしょう?私はしない方に入るから大丈夫。」
と話しました。

主治医は笑って
「なら大丈夫ですね。私も応援します」
と言ってくださいました。

そして治療方針が決まりました。

・薬は飲まない
・無理のない範囲での有酸素運動をする
・1日2Lの水分摂取をする
・妊娠中はもちろん、産後の人手を確保する

薬については、私はメリスロン、イソバイド、ともに効き目が弱かったので、
薬が無くても不安はありませんでした。

実際、妊娠中は「薬を飲みたい!」と思ったことは一度もありません。
逆に、症状が改善されていたような気がします。

これは私の場合だけかもしれないけど、
妊娠中って生理がとまりますよね?あれが良かったのではないかと。
もともと生理中に悪化するタイプだったから、なんとなくそんな気がしています。

それから妊娠によって血流がよくなったことも一因かと。
有酸素運動は双子妊娠で安静を支持されてたから全くと言っていいほどしていなかったけど、
運動しなくても、体の血の巡りがよくなっていたことははっきり自覚できていました。

メニエール病と女性ホルモンは、何らかの関わりがあるようですから、
この辺りの研究がもっと進んで、明確な回答を得られる日がくるといいなって思ってます。

次回はメニエール病と出産について書いてみます。

2013年09月05日

メニエール病と出産〜体験談〜

メニエールと妊娠の次は、
メニエールと出産について。

メニエール病にストレスがよくないというのは有名な話ですが。

私は妊娠してから出産に至るまで、
結構なストレス因子がありました。

ちょっと箇条書きにするので見てみてください。



・赤ちゃんが双子と判明(双子は流・早産の可能性が70%。単胎と比較して周産期のリスクは8倍と言われてました)

・双子のタイプが一絨毛膜 二羊膜 と判明。(普通赤ちゃん一人につき胎盤は一つですが、私の双子は一つの胎盤を2人で共有するタイプ。1人が育ちすぎて1人が育たないなど、双子の中でもリスクが高いタイプでした)

・切迫流産になる(夜中に大量出血し病院に駆け込んだら絨毛膜下血腫と診断されました。)

・父が他界した(私は関東に住んでますが、父は関西。絨毛膜下血腫の出血が治まらない状態で急いで荷造りをし、新幹線で上の子と里帰りしました)

・3日で引っ越し準備をする(双子を育てやすい1階のマンションに引っ越すことに。上記のことがあったため出血治まらない状態で管理会社とのやりとり、段ボール詰めなどしてました)

・長男が休園することに(医者にこの状態で新幹線に何度も乗るのは危険。幼稚園は休園させ、出産まで実家で過ごすよう言われたから。急だったので手続き不十分で里帰り。里帰り先から幼稚園と色々やりとりしてました。)

・喘息を発症する(父の線香の煙、実家は昼夜の温度差が激しいので発症した様子。産婦人科と呼吸器内科、2つの科にかかることになりました)

・東日本大震災がおきる(まだ情報が偏っていたので関東に戻ってからの水、ミルクなど食材の確保。放射能問題を心配してました。)

・切迫早産で管理入院する(32週に入院。出産する36週までずっと24時間早産止めの点滴してました。)

・水腎症になってること判明(薬の副作用。出産すれば治るとのことでした)

・筋肉溶け出す。出産は帝王切開になる(薬の副作用が強くでてしまい、予定より早い出産となる。執刀医は研修医あがりで手術するようになってから3ヶ月しかない先生だったので不安でした)


以上です。
けっこうすごいでしょ?

不幸自慢のようになっていますが…。

何故、ここに書いたかというと、
「こんな状態の人でも出産できましたよ!」
と、お伝えしたかったからです。

薬は飲まず、指示されていた水分摂取も運動も殆どできない状態でしたが、
大きな発作に襲われることなく出産することができました。

ただ症状が何もなかったわけではありません。

耳が詰まる日、ふらつく日はちょこちょこあったので、
新幹線にのるときはホームの端を歩かないようにしたり
横になった状態から急に立ち上がらないようにしたり
それなりに注意はしてました。

産婦人科の医師には初めにメニエール病と伝えてから
特にメニエールについてどうこう指示されたことはありません。

あ、逆に「気をつけることはありますか?」と聞かれたけど、
でも特に思いつかなくて。

一つだけ手術前に、
ストレッチャーに横になった状態で運ばれると絶対眩暈が起きる気がする
とは伝えました。

結果、なんともなかったですが。

たまにグラッとふらつくことはあっても
ぐるぐる回転するような大きな眩暈は一度も出ませんでした。


何故でしょうね?


一つは、
メニエールの症状が休息している時期に妊娠したということが大きいと思います。

もし、発症直後の急性期に妊娠していたら。

無事に出産に至ったかどうかはわかりません。


それから、もう一つ。

「病は気から」といいますが。
これ、本当にそうだと思う。

妊娠中は色んなことがおこったけれど、考えても仕方がないことは意識的に考えないようにしてました。
うじうじ悩んで解決するなら一生懸命に悩むけど、でもそうじゃない。

どうしよう、どうしよう と思っていても、
出血を止めることはできないし、父の病は治らない。
双子の胎盤をもう一つ作ってやることもできないんです。


父に双子を見せてやれなかったんじゃない。
生きてるうちに双子の妊娠を報告できたんです。

早産になってしまったんじゃない。
早産でも無事に生まれてくれたんです。


そうやって思いを変換することで
過酷な状況でも私なりに楽しむことができていたと思います。

たくさん笑って、たくさんお腹の中の双子に話しかけていました。

2人が無事に生まれたときは本当に嬉しかった。



そこで本題。


「メニエール病でも出産できるのか?」


私は、人によると思う。

つわりがキツイ。嫌だ、つらいと毎日泣いて、出産が怖い、どうしようと悩んで悩んで。
そういう人は発作がおきやすいかもしれない。

つわりがキツくても、ラクな日に目を向けて
「今日はご飯が食べられた!」

出産が怖くても、赤ちゃんに目を向けて
「もうすぐ赤ちゃんに会えるんだ!」

こう思える人は、ストレスが少なく、発作はおきないのかもしれない。


私は
「メニエール病でも出産は大丈夫」
とは言えません。

でも、
「メニエール病でも出産できました!」
とは言えます。

これを書いている今、2歳の双子が側にいます。

とってもとってもかわいい双子。

あの時、妊娠をあきらめずによかったと、
私は心からそう思っています。

2013年09月24日

メニエール病と子育て〜体験談〜

メニエール病と子育てについて。

「メニエール病だから子育てができないのでは?」
こう感じていらっしゃる方、多いと思います。

どうなんでしょうね?
メニエール病だと子育てはできませんか?

一概には言えませんよね。

だって、メニエール病の症状は千差万別。
天地がひっくり返るようなぐるぐる回転する発作が頻繁に起きる人もいれば
たまに耳が詰まるくらいの人もいる。

発作が酷くても、夫や両親、ご近所に助けてもらえる環境なら大丈夫かもしれないけど、
発作が軽くても、誰にも頼れない環境だったら辛いかも。

できるかできないかは、人によります。
正解は人によって違う。

なので、迷っている方は、
主治医に相談し、誰かの体験談を参考にしながら
自分だけの正解を見つけていくしかないと思う。

そこで、私の場合です。

私はメニエール患者ですが、
男の子3人を育てています。

下は双子です。
夫は寝かしつけ前に帰ってくることはありません。
両親は遠方で頼れません。
義両親は助けてくれますが仕事をしているので度々は頼れません。

メニエール病で困ったこと、あります。
何度もあります。

例えばですが。

子どもを自転車に乗せて買い物にでかけたけれど
人の流れで眩暈が誘発されてしまい、身動きとれずに途方に暮れたり、
子どもの鼻を拭いてやろうと屈んだら、
そのまま地面がひっくり返るような眩暈に襲われ転倒したこともあります。

幼稚園や学校の行事が苦手です。
人が集まると発作がでやすいから。


でも。

それでも、私は、子育てが楽しい。毎日が楽しい。
子どもが生まれてよかったと思っています。

子どもを連れて遠出するのは諦めました。
買い物はネットスーパー、散歩は何かあっても戻れる範囲のみ。

子どもには、
自分が病気であること。
動けなくなる時があるかもしれないけど、必ず元気なママに戻るから大丈夫なこと。
小さい頃から言い聞かせています。

学校行事は無理に参加していません。
人にどう思われようが関係ない。だって体が大事だから。


健康なお母さんと比べると自分はできないことが多くて
子どもが不憫に思えることがあります。

でも、子どもは病気のことなんて気にしていない。
スクスク元気に育ってくれてる。

それを見てると、
うちはうち。自分たちの楽しみ方をすればいいんだなって思えます。


あと、私は元保育士です。
子どもがもともと大好きです。

メニエールでも子育てを楽しめるのは
元々子どもが大好きで、保育の知識がそれなりにあることも大きいかもしれません。